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結婚詐欺師と被害女性の戦い|裁判所が下した判決の行方

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こんにちわ。

ブログMiMiです。

以前からご相談を頂いている、結婚詐欺師に騙された女性の裁判について、裁判所がついに判決を下しました。

そちらについてのご説明になります。

今回の結婚詐欺師も、お決まりの職業を名乗っていた訳ですが、一般的な女性が好意を持つような職業である、経営者、医者、弁護士などが、結婚相談所を利用することなどまずありません。

もし、本当にそういった職業の男性が、結婚相談所を利用している場合は、女性が意図する目的とは違う状態で、結婚相談所を利用していると考えるのが普通です。

例えば、何らかの仲間内の罰ゲームで、結婚相談所に登録して、結婚したくても出来ない女性と知り合って、どこまで行くのかを追求するゲームなどになります。

基本的に、成功している経営者等は、そういった自分と同じような人種の女性以外と、積極的に関わることはありません。

キャバクラやソープランド、その他特殊関係人等の女性でしたら別かもしれませんが、結婚相談所に登録している女性に対して、最初から知り合う接点すらありえません。

以前のブログでも書きましたが、結婚相談所を利用するくらいなら、アークヒルズクラブ等に会員登録して、それに見合った男性と知り合った方が遥かにマシです。

ただし、これは、理想の男性と結婚前提で知り合う場合のお話であり、一般的な、ご自身と同じようなスペックの男性であれば、別に結婚相談所を利用するのは良いのではないかと思います。

ただし、結婚相談所の経営と利益の仕組みを必ず理解しておくこと。

更には、結婚詐欺師の手口や情報なども、事前に理解しておくことが大前提になります。

では、職業は医師を名乗る結婚詐欺師に騙された女性の怒りの裁判のお話に戻ります。

 

今回の結婚詐欺事件について、裁判所の判決は女性の全面勝訴です。

まあ、当たり前の結果になりますね。

今回の結婚詐欺師は証拠を偽造捏造して、平気で裁判所に持ち込んでおり、それを弁護士が使って、被害女性が結婚詐欺師をストーカーしているなどと最初は主張していました。

ひどい話です。

女性は、結婚詐欺にあっており、心身ともに相当なダメージを受けている状態で法廷に立っているわけです。

しかし、更に追い討ちをかけるように、結婚詐欺師とその代理人弁護士は、捏造した証拠を使って、女性が悪質なストーカーをしており、その証拠があるといって裁判所に提出していました。

私も、この証拠の確認をしたのですが、とにかく酷いとしかいえませんでした。

女性が、携帯で送信したメールをプリントした物だったのですが、驚くべきは、その枚数にあります。

私が確認した分だけでも、50枚以上ありましたが、実際にはもっとあるのだと、結婚詐欺師は主張していたそうです。

その証拠のメールの内容も本当に酷い。

簡単に内容をご説明すると、被害女性が、執拗に結婚詐欺師の男に付きまといのメールをしており、この男が何度も断っているといったストーリーで進みます。

とにかく、あなたのことが好きだから、お付き合いしてくださいとのメールを何通も送ります。

そこで、何度も断られた被害女性は、恋愛が無理なら、友達だけでいいのでなんとか、あなたとお付き合いした状態を保ちたいと嘆願しています。

さらに、男は友達もご遠慮したいと断るのですが、被害女性が更に付きまといのメールを連絡するといった状態。

この結婚詐欺師の男は、どれだけ頭のネジが吹っ飛んでいるのかと思えるくらい酷い内容のメールの証拠でした。

当然ながら、このメールは全て、結婚詐欺師の男が捏造した物です。

なぜ、それが簡単に分かったのか?

当然、私の主観ではありません。

男が提出していた、メールのヘッダーと本文を見れば、直ぐに捏造された物であるとわかります。後はフォントと文字のバランスですね。

使用したソフトはワードとエクセル。

これも見れば一目で分かりました。また、ヘッダー部分はNTTドコモのホームページに記載されており、それをコピペしているといった無知の塊です。

良くこんな低レベルな偽造を行った証拠を提出したなと、すら感じました。

他にも偽装や捏造は沢山ありすぎて、ここでは全てをご説明は出来ないのですが、結婚詐欺師の男は、自分が被害者であり、加害者は被害女性だと主張していた訳です。

委任された弁護士も当然そのように主張していたのです。

しかし、結婚詐欺師の嘘がばれると、弁護士は即効で案件を辞任してしまいました。

個人的には、この弁護士には最後まで結婚詐欺師の弁護をして欲しかったのですが、流石にヤバイと思ったのでしょうか?

当然ながら、女性は怒り爆発です。

こんな感じの、最悪の結婚詐欺事件は、被害女性の全面勝訴といった形で、その幕を閉じることになりました。

結婚詐欺師が今後法廷に現れることはありませんから、控訴審なども無く、恐らくはこれで判決確定です。

被害女性の長い戦いは、これで完結したかに思えるかもしれませんが、実はここまでは、50%も完了していません。

残りの部分が最も困難な部分になるのですが、そこはまだ一切手をつけていない状態になります。

 

結婚詐欺事件で最も難しいのは、債権回収業務になります。

知らない人は、裁判で勝てば、全てお金も戻ってくると思っているかもしれませんが、世の中はそれほど甘くはありません。

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裁判所は、あくまで判決を下して、債務名義を与えてくれるまでの役割になります。

債務名義とは、債権回収を法的に実現可能になる切り札のような物であると考えてください。

債務名義があれば、給与差し押さえや、強制執行などを堂々と実現することが可能になります。

うーん?そんな物は、金の貸し借りの話だから、別に騙し取られた金を返してもらえばいいだけでは?と思うかもしれませんが、実はそれだけではありません。

裁判所が下した判決には、損害賠償の請求する権利というものが含まれており、その金額を合法的に請求できる状態になるのが、債務名義の取得です。

分かりやすく単純にご説明します。

結婚詐欺師に200万円騙し取られた女性が居るとして、この200万円は別に裁判所を通さなくても、いつでも結婚詐欺師に請求することが出来ることになります。

まあ、当たり前です。

しかし、裁判所で、損害賠償請求が確定すると、更にそこに確定した金額分の請求が出来ることになります。

200万円+損害賠償分等の300万円で、合計500万円

といった感じですね。

あくまで、分かりやすく単純にご説明していますが、実際にはもっと複雑な計算で行うのが普通です。

ですから、その後は、結婚詐欺師に500万円の請求が可能になる上に、強制執行なども可能になるわけです。

強制執行はいつでも出来る?と思われるかもしれませんが、これも簡単ではありません。

金額が救いないと、赤字になってしまうことすらあるくらい、大変コストと労力が掛かる債権回収方法になりますので、普通の人はあまりやりたがりません。

専門業者などが行う業務ですね。

 

結婚詐欺師から回収できる財産が何処にあるのか分からない

一番の問題はこれです。

たとえ、債務名義を取ったところで、回収する相手が、その金銭を持っていなければ、回収することは絶対に出来ません。

まさに、絵に描いた餅状態。

裁判所は、結婚詐欺師の財産を探してくれることはありませんし、警察が代行して捜してくれることもありません。

民事にしろ、刑事にしろ、騙し取られたお金や、損害賠償請求の際の金額は、被害者が全て自分で探し出して、回収を行わないといけないといった、最も難しい問題が発生します。

相手がまともである場合は、財産など探す必要は無く、そのまま差し押さえなどをすればよいですし、まともな相手であれば、通常は自分から支払いに応じてくることになります。

しかし、相手は結婚詐欺師であり、裁判所に偽造された証拠を平気で持ち込むような男です。

まともに、賠償金を支払うはずがありません。

結婚詐欺の被害にあわれた女性で、裁判を起こす方の殆どは、ここで必ずいき詰まってしまいます。

何しろ、相手はプロの詐欺師です。

なぜかお金に困った生活はしていないのに、仕事も全くしていないといった、摩訶不思議な状態です。

結婚詐欺師は一回の仕事で、数百万円から数千万円程度のお金を、女性から騙し取りますし、当然そのお金は、税務署にも無申告ですから、全額自分のものとして、貯蓄をしたり、豪遊をしたりします。

しかし、そのお金は、全てが現金でやり取りされていることが殆どであり、素人の女性が、結婚詐欺師が何処にお金を隠しているのかを調べるのは本当に難しいといえます。

警察のように、自宅に踏み込むことも出来ませんし、身柄を押さえることも出来ません。

あくまで、話し合いを前提とした、回収がメインになるためです。

 

ここで、結婚詐欺師が本当に仕事を全くしていない場合は、本当にお金を持っていない場合があります。

仕事とは、当然、結婚詐欺のことです。

その場合になると、結婚詐欺師が仕事をするまで、直接回収そのものが事実上不可能になりますので、更に他の手法を使って回収するしかないといった状態にすらなってしまいます。

逆に仕事がある場合は、一体何をして生活をしているのか?をなるべく正確に分析する必要がありますが、こちらも簡単ではありません。

早い話が、税務署がやっていることと同じ事をしないといけないということです。

相手のお金のインとアウトを調べて、その資産を調べること。

もし銀行口座が分かれば、差し押さえも合法的に可能になりますので、出来る限り銀行口座を特定していくこと。

現金の隠し場所があるのであれば、その場所を突き止めること。

大抵の結婚詐欺師は、結婚している事が多いため、配偶者の女性についても調べること等、やることは本当に沢山あります。

ですから、素人の女性が実現できる世界ではないということになってしまいます。

殆どの結婚詐欺被害者の女性は、ここで諦めてしまうといった、なんともいえない結末を迎えることになります。

債権回収そのものが簡単な業務ではありませんが、詐欺師から債権回収を行うのは、更に難易度が上がるため、やり方がわかる人に説明を受けたところで、毎回その方法は変化していますし、被害女性の能力では、真似すら出来ない分野。

こちらについては、今月、また相談に来るとの事ですので、その時に詳しく聞いてみる予定です。

被害女性の方は、ここまで良くがんばったと思いますよ。

後は、残りの債権回収をどうするかに掛かっています。

よろしくお願いいたします。


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