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生存率が100%になったオトシンネグロの問題点|増えすぎても困る理由

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こんにちわ。

ブログMiMiです。

本日は、最初はわずか3匹だったオトシンネグロについて、その後どうなったのかのお話になります。

オトシンネグロとは、人が除去する事が面倒で困難な水槽内のコケを勝手に食べてくれる吸い付きナマズ型の小さな魚の事です。

基本的には全て自動管理しているような放置飼育の水槽の管理をする際の、コケの発生予防の為には必要不可欠な存在になっています。

アジアアロワナ等の大型の肉食系の魚がいる水槽ではオトシンネグロでは力不足ですし、そもそも体のサイズが小さすぎる為に、大型の魚のえさになってしまいますから、この場合はセルフィンプレコという大型の吸い付きナマズである300円くらいで稚魚が売られているプレコを愛用している方が多いですね。

ただし、セルフィンプレコは確かにコケを強力に食べてくれるのですけど、成長すると体長が50センチを超えますから、当然フンの量も半端ではなくて、もの凄く長い糸状のフンを一日中排泄しているような状態を見かける事もありますので、濾過層の掃除がとても大変になりますし、エーハイム等の外部濾過ではあまりのメンテナンスの頻度に堪え兼ねて死にそうになるくらいですから、投入には注意が必要です。

あまりに巨大になったセルフィンプレコを引き取ってくれる熱帯魚専門店は最近はあまりありませんので、その際には殺処分してゴミに出すしかありません。

一般的に、色が茶色系で流木に紛れるような見た目が地味で目立たないオトシンネグロは観賞用ではなくて、タンクメイトとして水槽内の掃除用に投入する人が多いかと思いますが、私も最初はレッドビーシュリンプ水槽の掃除人として手配しました。

この魚は本当に水槽内のコケを奇麗に食べて(掃除して)くれますから、投入後はガラス面のコケ掃除をする事自体が無くなりました。

まあ、オトシンネグロでも食べれないようなタイプの緑色のヒモ状のコケも水槽内には存在するのですが、それらについては放置しておいても問題はありませんし、たまにメラニンスポンジで軽くガラス面を拭けば直に奇麗になります。

 

 

オトシンネグロの稚魚は隔離飼育するのがお勧め

レッドビーシュリンプ水槽に投入したオトシンネグロについては、過去のブログでもいろいろと書いていますが、投入後、直に産卵を何度も繰り返して卵をガラス面や水草等、あちこちに産みつけていて、その卵が孵って透明なオタマジャクシのような稚魚が沢山生まれました。

生まれて直ぐの時は、ガラス面や水草にへばりついたまま一切動かずに、数日後からその周辺で活動的に動くようになります。

最初は、この稚魚を水槽内で完全放置していまして、自然に稚魚が成長するのに期待していたのですが、一週間くらいで次第に行方不明になり、いつの間にやら全滅してしまっていました。

そういった状態を何度も繰り返していたので、見るに見かねて水槽内で孵化した透明な稚魚が動けるようになった時点でスポイトで吸い取り、釣り餌用のクーラーボックスであったり、スドーのサテライト等に隔離してから飼育していく事になりました。

そうすると、オトシンネグロの稚魚の生存率は段々上がっていく事になり、最終的にサテライト飼育にした場合は、なんと稚魚の生存率は100%という状態にまで持っていく事が出来ました。

ただ、生存率100%というのは、体長数ミリ程度の透明なオトシンネグロの稚魚が、隔離飼育中に体長2センチくらいの成魚と同じ色、形状になるまでのお話です。

体長2センチくらいになったら、別の水槽に移したり、欲しい人にプレゼントしたりしていますので、その後死んでしまったオトシンネグロの個体もそれなりに存在していますから、私が育てたオトシンネグロが100%の生存率を永遠に保つと言った意味ではありませんので、お間違え無いようにしてください。

飼育方法が悪いのではなくて、明らかに人間で言えばガンのようにやせていくタイプの病気のような死に方をした個体が多かったように感じました。

オトシンネグロの稚魚の飼育は、実際にやってみると分かりますが、余程巨大な水槽を使った、より自然な環境でない限りは、隔離しないと殆ど成功しない事が分かります。

その原因は、恐らくは稚魚が食べる餌だと思われますので、流石にこちらについては水槽内で自然発生していない限りはどうしようもありません。

オトシンネグロの成体はコケを主体に食べているようなのですが、生まれて一週間くらいの稚魚はなんとコケは食べずにミジンコのような小さくて動物性の餌を食べる事になりますが、これも急いで成長する為には動物性の餌を食べないといけないような自然界の事情があるものだと勝手に思っています。

ミジンコは動作が速すぎるため、稚魚がうまく捕食できない事が多かったので、ブラインシュリンプという塩分を含んだ水で孵化するミジンコよりも小さくて動作の遅い生命体の卵を購入して、それを使って毎日孵化させて、サテライトの中で隔離飼育しているオトシンネグロの稚魚に与えていました。

これを意図的にしないと、恐らくは殆ど100%の確率でオトシンネグロの稚魚は死んでしまうと思われますので、本当に手間ひまが掛かります。

市販されているオトシンネグロはワイルドものと呼ばれる、海外の自然の川で捕獲されたものが殆どらしく、商用的に殆ど価値のないオトシンネグロの繁殖を積極的にしている人があまりいないのは、それをやっても必ず赤字になるからですね。

オトシンネグロの稚魚はある程度までは成長が早いのですが、そこから先はとてもゆっくりとしか成長してくれない為、本当に手間ひまがかかります。

好きでないとやっていられない業務そのものになります。

 

 

オトシンネグロの稚魚の生存率を100%にする方法

では、普通に水槽内で飼育すると、殆ど100%の確率で行方不明になり死んでしまうオトシンネグロの稚魚の飼育方法なのですが、その反対に稚魚の生存率を100%にするにはどうすれば良いのでしょうか?

これに関してはとても簡単で、既に安定稼働しているレッドビーシュリンプの飼育環境そのままをオトシンネグロの稚魚に使えば良いだけの話になります。

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あと、大きさがある程度になるまでは必ず隔離水槽であるスドーのサテライトが必須になりますので、こちらで隔離しいくするのもあわせて必須になります。

サテライトには大きさがS、M、Lといった違う種類が存在していますが、基本的には余程稚魚の数が大量にいない限りはどれでもかまいません。

私は、オトシンネグロの稚魚飼育用のサテライトとしては、SサイズとLサイズを併用して使っています。

なぜ、サテライトが常に必要になるかと言えば、稚魚の餌であるブラインシュリンプを大量に毎日沸かすのですが、水槽が広すぎると稚魚がブラインシュリンプを食べる事が困難になりますし、大きな水槽であれば濾過機能が強力になりますから、水槽内を水流や巡回する水の水量も多くなります。

また、濾過や水流が強すぎると、どんどんブラインシュリンプを吸い込み口から吸い込んでしまいますので、こちらは避けないといけません。

一般的に、魚の稚魚というのは強い水流を殆ど好みませんので、出来れば水流がなくて、メインの水槽の水質をそのまま利用する事ができて、餌のブラインシュリンプが流れずに、稚魚でも簡単に補食できるサテライトこそが最もオトシンネグロの稚魚の飼育にふさわしいと言えます。

実際に試してみましたが、釣り餌用のクーラーボックスでの飼育よりも、サテライトでの飼育の方が圧倒的に稚魚の生存率が高くなります。

それだと、プラケースのような小さな水槽であれば良いのでは?と思われるかもしれませんが、これでは駄目なのです。

なぜ駄目なのか?と言えば、根本的な要因として安定した水温と水質の維持が出来ない為です。

また、孵化したばかりのブラインシュリンプを餌として毎日大量に与える事により、水槽内にプラナリアが大量発生する事もありますので、そちらについてのリスクと対策は十分に考慮しておく必要があります。

オトシンネグロの稚魚の生存率を100%にするには、レッドビーシュリンプの飼育環境をそのまま持ってくるだけで良いとご説明していますが、レッドビーシュリンプの飼育環境というのは、ほぼ必ずと言っていい程「水槽クーラー」が設置されているか、部屋ごと「エアコン」で室温管理されているはずです。

設定水温は25度固定である事が殆どですが、特に夏場の飼育の場合は、これが極めて重要になります。

私がオトシンネグロの稚魚の飼育をしたのは丁度夏場でしたので、水槽クーラーが無ければいけない理由はそれにありましたが、冬場の場合は逆にヒーターが必須になると思われますし、この場合もサテライトを使わないと適切な水温を維持できないと思います。

レッドビーシュリンプの飼育環境をそのままオトシンネグロの稚魚の飼育に利用する事によって、稚魚の生存率が100%になった訳ですが、これが原因で別の問題が発生する事になります。

 

 

死なないオトシンネグロの稚魚がもたらす問題点

レッドビーシュリンプの飼育環境と隔離水槽サテライトを利用する事によって、その生存率が100%になったオトシンネグロの稚魚達なのですが、この稚魚が全く死ななくなった事により、新たな問題が発生する事になります。

まあ、どのような問題なのかは既に殆どの人が気がついていると思いますが、常に無制限に大きな飼育環境を用意できる訳ではありませんので、いくら濾過装置を強化した水槽であっても、そこで飼育できる生命体の個体数には必ず限度があると言った問題ですね。

水槽で飼育できる限界を超えた生命体の飼育を無理矢理やってしまうとどうなるのかと言えば、その水槽で飼育している生命体が突然全滅するか、ほぼ全滅するような状態になります。

まあ、ごくまれに極限状態で新しい進化を遂げる生命体がいない訳ではありませんが、このような状況になるのは殆どまれであり、絶滅する方が圧倒的に多いと考えるのが普通です。

こうなってからでは、水槽内が完全に崩壊している訳ですから、濾過装置の掃除を使用が何をしようが、時すでに遅し状態ですから、このようにならないように普段から適切な個体数の飼育をしないといけません。

生命体だけではなくて、水草等にもかなりの影響が出るはずなので、事前に水槽崩壊するのは慣れてくると予測できるようになります。

それで、死ななくなったオトシンネグロの稚魚なのですが、最初は小さかった体も、既に生みの親である成体に迫るくらいの大きさになっています。

ただし、体長は親と同じくらいになっても、体の太さは全然細いため、私の環境下では生まれた稚魚が繁殖できるようになるには相当な時間が掛かるのではないかと思っていますが、その方がとても助かります。

メダカのように、生まれて2ヶ月くらいで繁殖を始められるととても困りますからね。

結局、増えすぎたオトシンネグロの稚魚は、私だけでは管理が出来なくなったので、友人やクライアントに無償でお渡しする事になったのですが、最近は結構貴重になったオトシンネグロですし、ワイルドから国内繁殖させたF2個体が無料でもらえるとなると、皆さん喜んでくれていました。

ただ、人間というのは無料で手に入れたものは大切にしないといった傾向がありますので、その後のオトシンネグロの稚魚がどうなったかは結構気になるものです。

私が管理できるくらいの個体数に関しては引き続き管理していますので、今後もオトシンネグロの稚魚の飼育や繁殖は続けていく予定にしています。

元々、レッドビーシュリンプの飼育用に設定した水槽なのですが、今ではすっかりオトシンネグロがメインになってしまっている状態です。

見た目はとても地味ですが、結構、コミカルな動作が可愛くて、サイズも小さく繁殖もやり方を知っていれば、簡単にできるオトシンネグロの飼育は結構お勧めです。

なにしろ、魚のくせに意図的に餌を与えなくても大丈夫であるといった特徴がありますので、長期間旅行する場合でも気にする必要がありません。

あまりにも個体数が多くなると、植物性タブレットの餌を与えた方が良いのですが、その場合は、自動餌やり機を設定するだけで大丈夫です。

興味のある方は、オトシンネグロの飼育を始めてみてはいかがでしょうか?

よろしくお願いします。

 

 


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