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こんばんわ。
ブログMiMiです。
テラフォーマーズ5巻が先日発売になりました。
この漫画をご存知の方であれば、それなりのファンになっているでしょうから、ごすでに購入された方も多いのではないでしょうか？
それでは、テラフォーマーズとは一体どういった漫画なのか？
簡単にご説明すれば、人類が火星にテラフォーミングを行い、500年後に無事にテラフォーミングが完了して、宇宙服などが無くても、地球型生命体が火星において活動できるようになったといったお話です。
この部分だけを、抜き出すと宇宙開発事業等のシリアスなストーリーの漫画であるとおもわれるかもしれませんが、当然これでは漫画になりませんので、人類にとって様々な問題が次から次へと発生していきます。
テラフォーマーズを私が知ったきっかけは、そのタイトル名にあります。
宇宙開発関係の仕事も行っていることもあり、火星の移住やテラフォーミングに大変興味があった為、テラフォーマーズのタイトルを見て、火星移住のシリアスなストーリーかと思い、マンガ本を入手して読み始めたのがきっかけです。
表紙のイラストも大変綺麗に書かれていましたので、火星のテラフォーミングについての移住がメインの漫画かと思っていました。
それでは、殆どの人が知らない居でしょうし、関心も無いと思われる火星のテラフォーミングについて、少しご説明したいと思います。
地動説や天動説の時代から、地球以外の惑星があることは知られており、そういった宇宙関連のお話の中でも、かなり以前から、世界中の宇宙開発に関わる研究者によって論議されている地球以外に人類が移住する為の話題になります。
簡単に言えば、現時点での火星は地球に良く似ている惑星であると言われていますが、実際には大変過酷な状態の惑星であり、そのまま人類が移住できるような状態ではありません。
こういった地球以外の惑星を地球のような状態にして、人類が移住できる惑星に改善していく事をテラフォーミングと世間では呼んでいます。
地球とほぼ同じサイズの惑星である金星は、気温が500度を超える超高温の惑星の為、人類はおろか地球の生命体や人工的な機械まで、あらゆる地球で存在するものが、活動できる事はありません。
太陽に最も近い為、未だに意味不明な惑星である水星や、地球からは大変近いのですが、水も無いし大気もない月は既に全くの論外。
土星や木星等は巨大なガス惑星の為、どうあがいてもテラフォーミングを行なう事は不可能ですし、そもそも、火星ですら片道数年間はかかると呼ばれている状態で、人類がそこまで移動する手段すら存在していません。
ガス惑星について、意味が分らない方が多いと思いますが、簡単に言えば、地面すらガスで出来ている惑星であり、ビルやマンションなどは絶対に建てることが出来ないタイプの惑星です。そもそも、放射能もすさまじい為、宇宙探査機ですら数分から数十分間の間しか耐えれない状態の世界です。
天王星や冥王星等はすでに宇宙探査機ボイジャーの世界になりますので、近くに移動するだけで30年以上かかるというお話になります。
これでは、例えば赤ちゃんの時に冥王星に飛び立ったら、到着するころには35歳になってしまっているという事ですから、完全に宇宙戦艦ヤマト等のSFのお話になります。
早い話が、人類が移住できる可能性のある惑星は、あらゆる状況を考慮しても、太陽系の中には、火星しかないといった、消去法で火星に移住できるのでは？と考えられているといっても間違ってはいないと思われます。
移動手段でも、片道1年6ヶ月くらいなら、今後、技術の発達や確信的なイノベーションの誕生により、実現可能な許容範囲になりますし、火星は金星のように高温ではなく、逆にとても寒い気候ですから、宇宙服等があれば、人類は何とか生存できる惑星だからです。
寒いといっても気温はマイナス60度以下ですから、南極よりも寒いですし。夜はマイナス100度以下になるそうですので、過酷である事にかわりはないのですが・・・・。
火星は重力も地球の６０％程はありますし、大気もかなり薄いとはいっても、月などと違い、全く無い訳ではありません。
更には、火星に人類が移住できる可能性の最も重要な問題として何があるかご存知でしょうか？
それは、水（CO2）です。
水が全くない惑星には、人類は絶対に移住する事はできません。土星の衛星タイタンのように、地球でいう水の宝庫である海や湖、川がメタンの水であっては絶対に人類は生存できない事になります。
この水が火星には大量に地下に埋まっているといわれており、NASAの宇宙探査機やローパー等が、かなり前から調査を行なっています。
その結果は、火星のは過去に大量の水があったといった結果になっています。
ですから、火星はテラフォーミングを行なうには、唯一の惑星になっている訳です。
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今回の漫画テラフォーミングは、こういった火星を人類が生活できる惑星にする事を機転にストーリーが展開していきますし、最初にコケや黒い物質を火星に大量に放ち、太陽からの熱と光を吸収して、段階的にテラフォーミングを行なうといった話も、現時点では、研究者が行なっているものと殆ど同じです。
ただ、唯一違うのは・・・。
テラフォーマーズでは、ゴキブリを大量に火星に放つ事になります。
更には500年後に、このゴキブリたちが、人間型の進化を遂げて、火星に訪れる人類を皆殺しにしていくといったストーリーが展開されていきます。
最初に、テラフォーミングの名前をみて、この漫画を見ようと思った訳ですが、なんだか全く違う方向性の漫画でした。
真剣に火星のテラフォーミングについて書かれてる「火星地球化計画」とか「マーズダイレクト」等の書籍を何度も読んできている、私としてはちょっと意味不明な漫画だったのですが、絵が綺麗でしたので、そのまま読み続けることにしました。
「じょうじ・・・・」「じょうじ・・・」「じょじょ・・・」
↑これなんだか分りますか？
最近私の周囲でも、じょうじとか言ってくる人がいるのですが、最初は何のことか意味が分りませんでしたが、テラフォーマーズをみて意味が理解できました。
この「じょうじ」は、テラフォーマーズにでてくる、人型のゴキブリの会話（言語？）です。本当に「じょうじ」だけで会話をしている感じですね。
また、この火星の人型ゴキブリのデザインが本当によく出来ており、見ているだけで相当なイラツキや不快感を感じるくらい、うまくゴキブリの擬人化がされています。
しかも、ゴキブリの会話は必ず「じょうじ」のみですから、余計に不快感をあおります。
後は、とにかく、地球から火星にゴキブリを退治する為に訪れている、各種登場人物があっけなく大量に死んでいきます。
派手な自己紹介があったと思えば、次のページでは普通に死んでいますので、このあたりがドラゴンボールなどとは全く違う方向性になりますね。
この、火星で進化したゴキブリと人類が戦いを繰り広げていくのですが、ゴキブリの性能のままで、ゴキブリが人間の大きさになって進化していますから、普通の人間では対抗できない事は容易に分ると思います。
火星の進化したゴキブリのサイズはおおよそ、身長2メートル以上の固体ばかりですから、ゴキブリの性能のまま、その大きさになると、とんでもないスピードとパワーを発揮する訳です。
そこで、人類はこの火星の進化したゴキブリからあるデータを取得して、昆虫と人間を合成する手術を行い、火星のゴキブリに対抗できる人類を作り出して、火星に送り届け、ゴキブリを壊滅させるよう展開になっていきます。
分りやすく言えば、仮面ライダーのような人たちを沢山必要としていますから、適正な人材を集めて、昆虫との改造手術を行い、火星に送り届けるイメージです。
この昆虫なんですが、かなりマニアックな昆虫ばかり出てきます。
ざっくりご説明すると、以下の昆虫と人間が合体した改造人間が火星のゴキブリと戦います。ただ、昆虫以外にも、魚や鳥、植物なども混ざっていますが、どれもマニアックですから、今日のあるかたは、調べてみてください。
パラポネラ、カマキリ、オオスズメバチ、ネムリユスリカ、クモイトカイコガ、サバクトビバッタ、エメラルドゴキブリバチ、ミイデラゴミムシ、メダカハネカクシ、ニジイロクワガタ、クロカタゾウムシ、アシダカグモ、ハリオアマツバメ、モンハナシャコ、バクダンオオアリ、オオミノガ、オウギワシ、タスマニアン・キング・クラブ、チョウセンアサガオ、デンキウナギ、リオック。
火星の人型のゴキブリが兎に角、不快感を感じるデザインですし、「じょうじじょうじ」と意味不明な会話しかしないわりに、かなり高度な知的生命体になっていますから、見ていると結構面白いです。
5巻があるという事は、1巻から4巻まで既に発売しているということですから、ご興味のある方がは、テラフォーマーズを購入してい見ると良いでしょう。
5巻の主役はアドルフというドイツ人です。
あえて、作品の内容が分るようなご説明は一切していませんので、このブログ記事を見ても、ネタばれになる事はありませんから、安心して、テラフォーマーズをご覧いただけると思います。
火星の殖民や移住と全く関係ないストーリーの漫画でしたので、正直購入するのではなかったかなと思ったりもしましたが、これはこれでありだと思います。
宇宙開発に関わる漫画ではありませんので、真剣に火星の移住やテラフォーミング計画に関わっている方で、頭の固い方には全くお勧めは出来ません。
ある程度、ギャグを理解できる研究者の方でしたらお勧めできます。
よろしくお願いいたします。
