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こんばんわ。
ブログMiMiです。
目次
- Adobe(以下アドビ)がソフトウェアのバージョンアップの度に、毎回アップグレードポリシーを何度も改悪してきていたのですが、ついにアドビはアップグレードそのものを中止しました。
- ただし、アドビもボランティア団体などではなく、其れなりに利益優先型の企業ですから、これしか選択肢が無かったといえますので、苦渋の決断だった事は簡単に予想できます。
- アドビの新しいバージョンである、CCシリーズですが、こちらについて簡単にご説明します。
- ですから、アドビのCCシリーズは、ソフトウェアを購入するのではなくて、利用する権利を購入する、権利購入タイプのソフトウェアになります。
- なぜ、このようにアドビは権利を販売するような仕組みに変更したのでしょうか?
- アドビが一番ソフトウェアを購入して欲しい人たちが、アップグレード版すら購入を行なわない状態で、別にアドビから見てどうでもよい人たちが、違法コピー版を大量に使っている現状はを改善する事は不可能です。
- では、アドビのPhotoShopCCは必要でしょうか?
- 私の結論は、PhotoShopCCはプロレベルでは全く必要ないが、素人や自称プロの人たちなら、購入した方が良いといった結論です。
Adobe(以下アドビ)がソフトウェアのバージョンアップの度に、毎回アップグレードポリシーを何度も改悪してきていたのですが、ついにアドビはアップグレードそのものを中止しました。
今後は、ソフトウェアのアップグレードを行なわない事を意味します。
ですから、アドビがアップグレード版として販売する最後のバージョンは、名前にCS6と書かれているバージョンのソフトウェアになります。例えばAdobe PhotoShopCS6、Adobe CreativeSuite 6 Master Collection等です。
今後、CS7と書かれたバージョンのソフトウェアは、アドビからは発売されない事になっています。これはアドビの正式な発表ですので間違いありません。
ご存知の方も多いと思いますが、どうみても既存のユーザー目線で見ると、とても最悪の対応だと思います。
ただし、アドビもボランティア団体などではなく、其れなりに利益優先型の企業ですから、これしか選択肢が無かったといえますので、苦渋の決断だった事は簡単に予想できます。
では、なぜそんな事が言えるのですか?あくまで主観ではありませんか?と弁護士の口頭弁論のように感じる方がいるかもしれませんので、その理由について具体的にご説明します。
その理由は、私がアドビからCS6以降の、いわゆるCS7やCCと呼ばれるクリエイティブクラウドについてのアンケートを長期間に渡って受けていたからです。
ちなみに、私はフォトショップは、当時はまだ10代の学生でしたが、初代バージョンのころから業務で使ってきていますし、ライセンスも複数持っていますし、他にもアドビのソフトウェアや旧マクロメディアのソフトウェアも、全て正規品で多数保有しています。
経営コンサルタント業務からデザインまで、幅広くアドビのソフトウェアを使って仕事をしていますので、いろいろとデータを取るには最適な人材であるとよく言われています。
ですから、アドビから何度もきていたアンケートを知っていれば、CS7シリーズとして販売しても、利益が見込めないといったアドビの経営判断があるわけです。
単純に、CS6の次のバージョンであるCCは、毎月の支払いか年間の支払いでの、権利所有になりますので、これまでのCS6以下のソフトウェアのように自分の所有物にならないからアドビが駄目だといっているわけではありません。
きちんとした理由があります。
アドビの新しいバージョンである、CCシリーズですが、こちらについて簡単にご説明します。
これまでは、アドビのソフトウェアを購入すると、そのソフトウェアは永遠に使用することが可能でした、そして一年半くらいでバージョンアップされた際には、アップグレード版を購入すれば、新規で購入するよりも遙かに安い価格で、アドビのソフトウェアを購入する事が可能でした。
しかし、このこれまでのアドビのビジネスモデルでは、アドビの経営が成り立たなくなる状況が発生する事になります。
そのために、CS7といったこれまでのような、永久ライセンスではなく、携帯電話の使用料金のように、毎月払い、年間払いで契約をして、契約期間中は好きなだけ最新バージョンのアドビのソフトウェアが使えるようにしたのが、今回のCCシリーズです。
ですから、アドビのCCシリーズは、ソフトウェアを購入するのではなくて、利用する権利を購入する、権利購入タイプのソフトウェアになります。
ゴルフの会員権などに近い類の物です。
これだと、これまでアドビのソフトウェアを利用してきた方からすれば、かなりの割高な使用料金になりますし、その反対に、これからアドビのソフトウェアを使うような方には、かなりの割安な料金設定になっている事が分ります。
新しいアドビのCCシリーズは、一見安そうな料金形態に見えて、既存のユーザーからすれば、割高になっているサービスといえます。
なぜ、このようにアドビは権利を販売するような仕組みに変更したのでしょうか?
それは、アドビのソフトウェアは既にバージョンアップする必要性が無いからです。
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プロユースの機能は、その殆どが基本的な基盤部分しか使わずに、後はプロフェッショナルな人材が保有している特別な能力を使って、アドビのフォトショップ等を使い、業務をこなしていきます。
それとは反対に、アマチュアや素人レベルの自称プロの方は、ソフトウェアの新機能やプラグイン等の、拡張された機能に依存する傾向が大変強い為、兎に角新しいバージョンを利用する傾向にあります。
しかし、お金を持っているのはプロフェッショナルな層なのですが、アマチュアや素人レベルの自称プロはお金は殆ど持っていないか、持っていてもソフトウェアにはあまり使いません。
それでは、ソフトウェアはどうしているかといえば、不正にクラックした体験版などを平気で使っている事がより多くなります。
これでは、アドビは全く儲かりませんし、違法コピー版のソフトウェアが大量に出回って、それに比例して沢山の人たちが違法コピー版を使う訳ですから、企業としては大変な脅威になります。
プロフェッショナルな層の人たちはどうかといえば、基本的なソフトの機能だけあれば、あとは全て自分たちが持っている、特殊技能などを使って業務をこなしますので、確かにソフトウェアは正規品であるのですが、新しいバージョンを別に必要としないため、新しいバージョンのソフトを購入する事が殆どありません。
アドビが一番ソフトウェアを購入して欲しい人たちが、アップグレード版すら購入を行なわない状態で、別にアドビから見てどうでもよい人たちが、違法コピー版を大量に使っている現状はを改善する事は不可能です。
ですから、このままCS7シリーズを販売したところで、アドビは利益を上げる事が大変困難な状態であり、それを打開する為には、アドビのソフトウェアの違法コピー版を使っている人たちに対して、何とかして料金を払ってもらう必要性があるわけです。
そのためには、限りなく料金を下げるしかありません。これは全体の料金のことではなく、見た目だけの料金で大丈夫です。
その結果、アドビのソフトウェアは携帯電話のように、誰でも支払える範囲の料金設定になり、毎月課金などといった、セールスを行なうしかなくなってしまいました。
そして、アドビはそれを実行しただけです。
アドビクリエイティブクラウド、略してCCは、こういったいきさつの元に誕生せざるおえなかった、本来は望まれていないアドビのバージョンアップと時代の流れがもたらした結果に過ぎません。
広く浅くセールスをする事が、より企業の利益を上げる事に繋がります。グリーやモバゲー等がその典型的ですね。
早い話が、能力が低い人たちに見た目を安くして売れば、売り上げが大幅に上がるといったマーケティングの基本です。
では、アドビのPhotoShopCCは必要でしょうか?
本来はCS7として、販売する予定だった新バージョンですね。
正直言って、プロユースからすれば、全く必要がありません。別にCS3でもCS4でも、業務では問題が無いからです。
新バージョンでなければ、クライアントとのデータの受け渡しがある方使えないといっている方も、ごくまれにいるのですが、こういった方は、実はプロフェッショナルではありません。俗に呼ばれるオペレーターといわれる方々です。
プロはマックでもウインドズでもどうでもよくて、新型のマシンすら全く興味がありません。
興味があるのは、自分がこなしている仕事と、売り上げなどに金銭のやり取りだけになります。
その他の、ソフトのバージョンや、os同士の歪み合いなどは、全く関心が無いのがプロです。
私の結論は、PhotoShopCCはプロレベルでは全く必要ないが、素人や自称プロの人たちなら、購入した方が良いといった結論です。
そもそも、アドビがそれを望んでCCといった、新しいバージョンを作った訳ですから、アドビの口車に乗ってみるのも良いといえるでしょう。
既に、バージョンアップする必要すら全く無くなっている、アドビのソフトウェア達ですが、今後は質の悪い客層を大量に取り込むといった戦略になりますので、一歩間違えれば、会社が傾く事になります。
今後のアドビの様子を見させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。