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こんにちわ。
ブログMiMiです。
ある方から、新規事業立ち上げの話で相談を受けました。
ある方の名前は、西谷さん(仮名)としておきます。
その新規事業立ち上げの内容とは、簡単に多額のお金を安定して稼ぐ方法があるとの事。
気になったので、もう少し詳しく聞いていました。
すると、その内容は、西谷さんの友人が、会社の経営を行なっていて、その会社は不況に関係なく、多額の利益を上げており、その友人からノウハウを学んで、西谷さん本人も多額の利益を上げる事業を行なうつもりのようです。
ちなみに、この西谷さんは、自己破産寸前の方で、これまであらゆる事業で失敗を繰り返してきている方です。
正直言って、ビジネスの商才などは全く感じられない方で、経営者としては何をやっても失敗してしまう方です。
誰がやっても成功するといった、案件ですら、これまで何度も失敗してきた西谷さんです。
その友人が、行なっている事業が成功を収めているから、そのノウハウを学んで、自分も莫大な利益を確実に上げる。
これが、簡単に実現するのでしたら、画期的なお話だと思いますし、ものすごいビジネスチャンスだとは思いますが、どう見てもそのような結果になるとは思えません。
しかし、西谷さんの絶対的な自信の根拠が気になります。
そこで、私は西谷さんに更に確認してみました。
私「そのノウハウを学んで、多額の売り上げを上げる事業とは具体的に何をするんですか?」
その返答は、驚くものでした。
西谷さん「生活保護者を使って、多額の売り上げを上げるノウハウです」
私「・・・・・・・。」
自信満々に笑みを浮かべて、こう答えた西谷さんですが、私は声が一瞬とまってしまいました。
もうですね・・・・。この件については、話題に触れたくもない心境です。
しかし、ここで話を終わらしてしまうと、西谷さんはまた事業に失敗してしまいますし、それだけではすまない状態になってしまう恐れもあります。
仕方が無いので、西谷さんに、今回の生活保護者でお金を稼ぐノウハウについて、その問題をご説明する事にしました。
西谷さんは、自己破産寸前であるとご説明している通り、多額の借金があります。その額は数千万円規模ですから、金利だけでも毎月50万円以上を支払わないといけない状態です。
以前、弁護士事務所に自己破産をしなくてすむ方法を相談に行った際には、全ての弁護士事務所から門前払いをされてしまったと言う輝かしい記録も保有している方です。
早い話が、誰も西谷さんに対して、資金を融資したり、投資したりする人が全く居ないといえる状態です。
私自身も、西谷さんがどうやって生活をしているのか?ときかれたら、どこかでまた、正規の金融機関を通さないで、借り入れをしているとしか言えません。
この状態ですから、仮に生活保護者でお金を稼ぐノウハウと言うものが、現実に可能だったとしても、どうやって資金を調達するのかすら誰にも説明が出来ない状態。
そもそも、生活保護者で多額の利益を上げている、西谷さんの友人そのものが、如何わしい人の可能性も大変高いですから、まずはこちらについて、確認してみました。
その友人は、一体生活保護者でどうやって、多額の利益を上げているんでしょうか?と私が西谷さんに聞いてみると、このような回答が帰ってきました。
生活保護者をアパートに沢山入居させて、その生活保護者に対する生活保護費を毎月確実に頂戴するビジネス。
生活保護者に配布する食事や弁当なども、普通の弁当よりも高額で必ず買い取ってもらう契約だから、絶対儲かるし、生活保護費そのものが、税金から支払われるものだから、常に安定して稼げる仕事である。
どうです?このノウハウを友人から学んで、私も成功者になるんですよ。と西谷さん。今後は、税金の支払いが大変になりますから、その時は相談に乗ってくださいねと、笑みを浮かべながら私にアピールしています。
法律にも違反していないし、生活保護者も喜ぶし、社会のためになる、すばらしいビジネスノウハウですと、興奮気味に西谷さんが話してきます。
・・・・・。
私は、正直言って、普段はここまで頭の悪い方の相手は、なるべくしないようにしています。相手にするメリットが全くないばかりでなく、関わるとデメリットばかりが発生するからです。
しかし、西谷さんは、確かに経営者としての才能やビジネスの才能は、全くありませんが、ある特定の専門技能だけは大変高いため、私はその特別な専門技能を必要としている兼ね合いもあり、相手にしないわけにはいけない理由があります。
西谷さんは、この方が持つ特別な専門技能だけは、本当に凄い方なんですが、その技能をビジネスとして使う事が全く出来ない為、何をやっても失敗している訳です。
経営能力、マネージメント能力、財務や法務に関する能力が、ゼロといっても過言ではない西谷さんです。
誰かに、雇われて、仕事をすればのびるタイプなのですが、本人がどうしても経営者として、ビジネスをしていきたいといった主張をされている為、こればかりはどうにもならないようです。
今回の、西谷さんが新規事業と言っている、生活保護者でお金を稼ぐノウハウですが、実際に、この事業を行なっている業者は確かに、居ますし、相当な売り上げを上げていて、脱税で告発されている経営者も居るくらいです。
法律にも、相当なグレーゾーンですが、現時点では、違反しているとはいえないような曖昧な状態で、生活保護者で稼ぐビジネスをされている方が大変多いようです。
政治が駄目だと、こういった部分に、どうしても矛盾が発生してしまいますから、西谷さんやその友人をせめる事はできませんし、そんな事をしても何もかわりません。
そこで、私は、西谷さんの友人がどういった人物なのかを確認してみました。
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西谷さんいわく、生活保護者を集める施設の店長として働いている人で、実は友人は社長ではなく、この会社の社長は元暴力団員であるとの事。でも、友人は店長だからその施設の社長ですよ。
・・・・・・。
更に、話を続ける西谷さんなのですが、私は頭が痛くなってきました。
店長や社長について、西谷さんは、マクドナルド等のフランチャイズか何かと勘違いしているようです。
生活保護者を集める施設の店長?だから社長???意味が分りません。
ただ、この生活保護者で稼ぐノウハウのおおよその実態は、この段階で関連付けができました。まさに、最初に予想していた通りの実態でした。
西谷さんの友人ですが、生活保護者の施設の店長などといっても、それは勝手に本人がそういっているだけであり、実態はただの雇われ管理者です。
正社員ですらないと思いますし、派遣社員なども無く、労働契約すら、まともにしていない方である可能性が大変高いといえます。
架空請求詐欺などの、末端管理者に大変近い状態の人、と言えば分りやすいでしょうか?
それで、この会社の社長が元暴力団員であること。
この生活保護者を利用した、ビジネスで暴力団がかかわっていない事など、考えられません。それに、元暴力団だから安心などと言っている西谷さんは、相変わらず何も考えていないようです。
西谷さんの友人は、確かに生活保護者でお金を稼ぐノウハウに関わっていて、多額のお金を元暴力団から貰っている方かもしれません。
しかし、この友人は生活保護者でお金を稼ぐノウハウの中で、活動している単なるパーツに過ぎませんから、各所にある重要な部分に隠されている、コアなスキームは全く知らない方であると予想できます。
また、元暴力団の社長と呼ばれる方も、恐らくはトンネル会社のフロント経営者に過ぎないと思われます。
ですから、西谷さんが勘違いしている、生活保護者でお金を稼ぐノウハウというものが存在するのであれば、それを持っている人物は、西谷さんが全く知らない人物であり、その人物が実際の経営者であると予測できます。
その実際の経営者と同じ事をしなければ、良いか悪いかは別にして、同じような売り上げを上げる事は出来ないということです。
実際の経営者に対して、西谷さんがコンタクトを取ろうと思っても、相手にされないとか以前に、存在すら分りませんし、相手からもコンタクトが行なわれる事はありません。
つまり、西谷さんが勝手に儲かるビジネスであると妄想しているだけであり、100%無理な架空のビジネスになります。
というより、ほぼ確実にそうだと思います。
フロント企業やトンネル会社の本当のオーナーは、暴力団であるにしろ、海外のマフィアであるにしろ、実は日本のまともな会社の役員であるにしろ、以下の条件に該当する人材以外には、絶対にコンタクトを取りません。
その条件とは、自分たちと同等以上の能力を持つ人材であると言う事です。
当然、西谷さんはこの条件に該当していませんので、どんなに頑張っても、現在の西谷さんの友人以上は、到達できませんし、雇われ社長ですら、到達できない現実があります。
それに、こういった生活保護者でお金を稼ぐノウハウなどが実際に存在したとしても、そのようなものを入手しただけでは、実現できないのが、こういった極めてグレーゾーンに近いビジネスの特徴です。
早い話が、実際に相当な資金力を保有している暴力団と、直接取引が出来るような人物でなければ、ノウハウというビジネスのやり方をいくら、教えてもらったところで、絶対に実現できないくらいの、ビジネスだと言う事です。
西谷さんの友人に、そのノウハウと言うものを、教えてもらったところで、トンネル会社やフロント企業の雇われ社長の更に下に居る、末端管理者として活動できるくらいの、ノウハウ以上は、絶対に得られないといえます。
西谷さんのように、相手の話の都合の良いところだけを、抜き出して聞いてしまい、全体を見る事が出来ないマネージメント能力のない人は、こういった状態になりやすいと言えます。
その結果、何をやっても失敗する訳です。
西谷さんは、その典型的な人物と言えるでしょう。
今回の、生活保護者でお金を稼ぐノウハウの件は、西谷さんに、私から丁寧にその実態や、勘違いや思い違いをしている部分全てをご説明しました。
西谷さんは、それで、状況を理解してくれて、今回の新規事業はあきらめる事になりました。
それで、今回の新規事業の資金について、西谷さんはどうやって集めようとしていたのかを、最後に確認したら、以下のような更に驚く回答が帰ってきました。
西谷さん「事業資金なんて、要らないでしょう?、だって生活保護者の為に事業を起こす訳ですから、国が補助金とか助成金で出してくれるんでしょう?」
・・・・・。
もう、返す言葉もありません。
西谷さん、もう少し、ご自分の特殊技能を生かした、仕事をしていった方が良いですよ。マネージメントできる人から雇われさえすれば、西谷さんは劇的に伸びる人なんですから。
まあ、話の最後はいつものパターンです。
しかし、西谷さんはあきらめていません。
西谷さん「私は、経営者なのだから、常に新しい事業にチャレンジします。今後も私を応援してください。頼りにしてますよ」
だそうです。
生活保護者をめぐっては、官民一体で、明らかにおかしい原資が税金で作られた資金の流れが沢山あり、その金額も桁違いです。
ですから、その多額のお金をめぐって、よからぬ人たちが、沢山集ってくるのは、仕方がないかもしれません。
ただ、いつまでもこの状態が続く訳もありませんせんし、生活保護の目に余るくらいの、待遇に対する不満も、日に日に高まっています。
西谷さんと同じように、甘い考えで新規事業を起こそうと思っている方は、ご注意ください。
ご相談などは、お気軽にどうぞ。
よろしくお願いいたします。