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開店前の飲食店が倒産する理由について|友人からの相談

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こんにちわ。

ブログMiMiです。

友人から面白い話があるといった連絡が来ましたので、一体どんな話なのか?興味心身で詳しく聞いてみました。

その内容とは、友人の自宅の近所に、焼肉店がオープン予定だったのですが、その店は、なぜか開店前に潰れてしまったらしいといったものです。

開店前に焼肉屋が潰れているんだぜ?おかしいだろ?と友人は話してきています。

友人が話すには、その影響で、店のオーナーは夜逃げしてしまったとか、一家心中してしまったとか、好き勝手なことも追加で話していますが、こちらについては、友人の主観ですから、事実なのかは分かりません。

ただ、店のオーナーが、新規で焼肉店を開業しようとして、多額の費用をかけて店舗を改築し、それが完成した後に、なぜか本番のオープン前に潰れてしまった事に関しては、間違いなく事実のようです。

友人は、何故開店前の焼肉店が潰れてしまったのかが、とても不思議でならないようですので、こちらについて説明することにしました。

まあ、状況を察するにして、オーナーが夜逃げしているのは、ほぼ間違いないとは思いますが・・・。

 

なぜ、新しい焼肉店はオープン前に潰れてしまったのか?

理由はとても簡単ですから、小学生でも普通に理解できます。

単純に資金ショートしてしまったからです。

資金ショートしなければ、通常において、飲食店が閉店することはありません。

他に、唯一の理由があるとすれば、そのお店の経営者であるオーナーが死亡してしまって、跡継ぎがいないといったケースくらいです。

ただ、このケースは老舗の個人経営の飲食店の場合のみで、通常においては、新規の焼肉店でこういったオーナーが死亡するといった状況は交通事故くらいになりますから、確率的には殆ど皆無になります。

ただし、これで終わりですでは、友人は当然納得しませんので、何故資金ショートしてしまったのか?といった問題に論点は移ります。

まず、今回のオーナーですが、既存の店舗の追加ではなく、完全に新規にて、独立した自分の焼肉店をオープンさせようとしていたようです。

フランチャイズでもなく、雇われ店長でもなく、全て自分が出資している完全に事業オーナーとして、焼肉店を経営するという状況になりますね。

これが意味する物は、焼肉店の開業に掛かる全ての資金は、オーナーが負担するのは当然として、全くの素人の方が飲食店の経営という、最も危険な新規事業に手を出してしまった事になります。

飲食店は危険?

そうです。大変危険です。

飲食店はオープンしても、その殆どが一年間持ちません。

そんなことはない!、自分の近所の店はどれも潰れていないといった方も居るかもしれませんが、そういった飲食店は、あちこちから多額の借金をしていることが多く、実際には破産している経営者が沢山居ます。

それほど、難しいのが飲食店の経営です。

ただし、これは全く経験のない、素人の方が脱サラなどをして行った場合であり、元々飲食店を経営して、ある程度の成功の経験と実績のある方でしたら、余程でない限りは倒産などはしません。

能力と実績のある人のみが、その分野で更なる成功を収めるのは、どの業界も同じですから、飲食店が特別という訳ではありません。

今回の問題は、素人の方が焼肉店をオープンさせたといった部分です。

いわゆる、脱サラ起業というやつです。

 

脱サラして飲食店を開業するのが大変危険な理由について

いつまでもサラリーマンなどやっていても面白くもないし、毎日ストレスがたまるばかりだから、何か自分で事業を始めようとするところまでは良いのですが、そこから先が問題になります。

ご自身が、起業して経営者としてやっていける能力があるかどうかは、行動力とはまったく別の問題になりますので、そちらの見積もりを誤ってしまったら、当然成功する見込みは最初から殆どありません。

ですら、気持ちは既に高ぶっており、それを指摘してくれる人も全くいないため、全てご自身の考えで話を進めてしまいます。

逆に指摘したところで、こういった状況の人は、自分の成功を邪魔する悪いやつだといった、誤った思い込みをしてしまうでしょう。

これは、実は重大な問題になります。

たとえ話として、三国志で言えば、数十倍の兵力を持っていたとしても、軍師が居ない曹操軍は、諸葛孔明を軍師にしたばかりの頃の劉備率いる、農民の寄せ集めのような劉備軍と戦って一体どうなったでしょうか?

あくまで三国志演戯でのお話になりますが、曹操軍の殆どが何度も壊滅に近い損害をだしてしまいました。曹操は怒りまくって、最後には自分で出陣してしまったというお話です。

流石に諸葛孔明でも、智謀の将であり、偉大な曹操自ら指揮をとった大軍からは逃げるしかなく、今度は逃げながら、より犠牲を出さない策をもって、曹操軍から逃げ切るといった話です。

分かりやすく言えば、こういった状況そのものになります。

そんなことはない!本とかネットで情報収集もしているし、毎日勉強もしている。

元々、前の会社でも、自分は仕事はできた方だから、何の問題もないといった考えの方は、もっとも危険です。

事業規模に関わらず、サラリーマンで仕事が出来る事と、事業オーナーとして仕事が出来ることは、全く次元が違う話だからです。

※ただし、年棒無制限契約などの一部の特殊なサラリーマンは除きます。

本とかネットで得た知識というのは、実践では殆ど役に立ちません。というよりも、かって邪魔になることの方が多いのではないでしょうか?

役に立つこともあるのですが、それほど甘い世界ではないということになります。

仮に、本やネットで得た知識だけで、誰でも飲食店の経営が出来るのであれば、日本中に潰れてしまう飲食店などひとつも存在するはずがないでしょう。

単純な話ですね。

なぜ、新規で立ち上げる飲食店の多数があっという間に閉店してしまうのか?を考えれば、その理由は直ぐに分かると思います。

サラリーマンにしてもそうで、どんな肩書きでも、所詮は他人に雇われているだけであって、会社に損害を与えるような行動をとったとしても、サラリーマンは一切の責任すらとる必要もありません。

せいぜい、お決まりの始末書を書くくらいです。

ここで言う責任とは、会社の取引や業務の中での失敗のことです。背任とか横領等の刑事事件に該当する犯罪に関わる行為ではありませんのでご注意ください。

今回の焼肉店のオーナーさんも、恐らくはこういった状況の中、焼肉店をオープンさせようとしていたのだと思います。

 

なぜ、焼肉店のオーナーは資金ショートしてしまったのか?

ポイントは既にご説明している通り、脱サラしたオーナーそのものにあります。

飲食店の起業が大変危険なことは既にご説明していますが、ここでは更に、その理由についてご説明します。

飲食店というのは、開業資金がとにかく高額になる傾向があり、更には運用する際にも、毎月必ず決まった固定費が掛かります。これも安くありません。

これは、売り上げとか仕入れとかに関係なく、必ず掛かる物です。

その一番の割合を占めているのが、最初の投資でもある、店舗の増改築費用です。

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あとは、店舗は土地建物共に、通常借りているはずですから、それの敷金とか保証金、家賃、手数料などです。

業務用の厨房や冷蔵庫等も決して安くはありません。

他の業種の起業と比べて、飲食店は、とにかく初期投資費用と固定費が、想定していたケースよりも、殆どが高くなるのが特徴です。

更には、食材に仕入れというものが必ず発生しますし、こちらは安定して安く、より良い食材を仕入れなければいけません。

素人の脱サラした方が、まともに対応するには、既に無理がありすぎる状態ですね。

ただし、食材は冷凍食品を出して、飲食以外を売りにしてお客さんを呼ぶことが出来れば、食材の仕入れはそれほど難しくはなくなるのですが、そうなると、今度は飲食以外の売りにする部分が難しくなります。

どこかで楽をしようとすると、必ず別の部分にその負担が重くのしかかりますから、ボッタクリの飲食店を経営するなどではない限り、楽などはできないということですね。

ここでも、脱サラした飲食店のオーナーは問題に巻き込まれます。

賞味期限が切れた食材や、産地偽造した食材、極端に品質の悪い食材等を、騙されて契約購入させられてしまうといった、サラリーマンではなかったような問題が発生することがあります。

契約書もろくに見ていませんし、そもそも口頭だけで契約してしまうケースも多く、そういったサラリーマン的な甘い考えがここでも問題を引き起こします。

人の話を全て信用してしまうとかは、自分が経営者になった際にはぜったにとってはいけない行動なのですが、そのような経験も考えもないため、相手の言い分を全て信用してしまうと大変なことになります。

自らの資金で、自らが全ての責任を背負って、経営判断を下すというのは、事業の規模の大きさに関わらずそういったことになります。

飲食店の仕入れというのは、本当に良い食材などは、何処にっても需要がありますので、そういった食材の生産者としては、別に新規の顧客に販売する理由もありませんし、全くの素人オーナーなど相手にする必要すらありません。

既に決まった高級料亭等の安定した取引先などを持っているのが普通ですから、新規の飲食店のオーナーがコンタクトをとっても、殆ど相手にもされません。

そういった中で、最初は、少しずつ、良い食材等を集めていけるように、人脈や信用を作っていけばよいのですが、殆どの脱サラした方は、最初から本やネットで見た完璧を表記している知識の100%でなければならないといった考えの元行動することが多く、これが致命的な問題になっています。

経営の本などは、100%成功した場合の結果論で記述していますので、殆どの方が見ても、意味がないどころか、マイナスになる部分の方が多くなります。

こういう話は、私の過去のブログでも出てきますので、既にお分かりになった人も多いと思います。

そうです、詐欺に騙される典型的な被害者そのままになります。

知識と経験が全くなく、本やネットで見た、信憑性のない話、ご自身でそれを判別できない話を真に受けて、全く未知分野でそれを主張したら、一体どうなるのか?

考えたら分かりますが、詐欺師に騙される典型的なパターンそのままになります。

店舗の内装にしてもそうです。

計画性もなく、次から次から、あれもこれもとやっていると、いつの間にか多額の予算オーバーになっており、その支払いにも困る状態。

後は、不動産業者であったり、店舗の内装業者なども、結構悪質な業者もいますし、相手が素人だと分かれば、ボッタクリをしてくるなどは当たり前の業界です。

そんな相手に、素人が対応できる訳がありません。

業者の都合の良いように話を進められてしまい、残ったのは多額の請求書のみということになってしまいます。

支払い拒否しても、訴訟を起こされてしまい、支払うしか無いでしょうし。

最初から、専門知識のある相手に相談していればこんなことにはならないのですが、いかんせん、先走ってしまい、収拾が付かなくなるケースが多いのです。

 

だから、結果的に資金ショートしてしまいます。

なら、銀行や金融機関、親族などから借り入れをすればよいのでは?

といった考えになるかもしれませんが、これを選択できる脱サラオーナーは皆無です。

 

脱サラして、新規飲食店を経営しようとするオーナーに、お金を貸してくる相手はまずいません。

ここもポイントです。

既に実績のある飲食店の経営者と、新規で脱サラして飲食店を経営しようとするオーナーの根本的な違いです。

当然、信用というものがありませんので、なにかあった場合などでも、銀行は一切お金を貸してくれません。

唯一、お金を融資してくれる場合は、連帯保証人が居る場合か、それなりの担保を保有している場合のみです。

担保もなく連帯保証人もいない、新規での飲食店の経営者に融資してくれる銀行はまずありません。

必ず、焦げ付いた際に回収できる手段を設定してからの融資になります。

こういった場合でも、既に実績のある飲食店のオーナーあれば、銀行などからもお金を借りれる場合も多いですし、既に人脈などもある為、そちらから個人的にお金を借りることも出来ます。

なぜ、実績のある飲食店のオーナーは銀行からお金を借りやすいのか?

理由は簡単です。すでに担保になる資産を持っているか、連帯保証人になってくれる人が居ることが多いからです。

それに、銀行には、これまでの資金の流れなどを全て提示することになりますので、返済できる見込みが高いお客さんは、銀行にとっては大変な優良顧客そのものです。

銀行の方から、ぜひお金を借りてくれといってくることも珍しくありません。

それに引き換え、新規で脱サラした飲食店のオーナーは、殆どがギリギリまで、お金を使っていたり、友人や親族から借り入れていることが多く、もう後がない状態です。

こういった顧客は、銀行から見たら不良債権そのものになりますので、相手にする必要が全くありません。

相手にするのは、せいぜい闇金や街金くらいです。

ただし、新規の飲食店のオーナーでも、別途に相当な収入源があるとか、多額の資産があるなどの場合は、全く異なります。

そういった場合は、殆ど趣味とか、税金対策で飲食店を立ち上げる訳ですから、脱サラして、全くのゼロから飲食店を立ち上げようとする人とは、状況も全く違いますから、参考にもなりませんし、逆に参考にしてはいけないということです。

 

結局、開店前に焼肉店が閉店してしまったのは、オーナーの能力のなさといった理由になってしまいます。

能力のなさとは、本来の飲食店経営に関わる部分だけではありません。

一番の問題は、物事を正しいかどうかの判断をすることが出来ないといった、無知と経験のなさからくるものです。

サラリーマンと違い、事業オーナーは、詐欺事件や想定していないトラブルなどに巻き込まれるのは当たり前であり、そうならない様な経営をするのは当然として、そうなってしまった際にも、最も適切な判断が出来ないと、最悪の結果になってしまいます。

出来る限り成功する確率を上げるためには、最初から、将来を予測できる相手であったり、専門知識のある相手に相談するのがよりよい判断になります。

その際に、飲食店の経営はしない方が良いと判断をしてもらったら、今後もサラリーマンとして過ごしていけば、今回のような状況になることもありません。

ご相談などがありましたら、メールにてご連絡ください。

よろしくお願いいたします。


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