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ローランドの創設者がお亡くなりになったらしい|MT32を思い出す

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こんばんわ。

ブログMiMiです。

 

いつもの通り、パソコンでネットのニュースを見ていると、本日、ローランドの創設者の男性がお亡くなりになったとのことで、その事がヤフーのトップに掲載されていたので驚いたのですが、多分、ローランドって聞いっても最近の若い人であれば、あまりピンとこない人のほうが多いのではないでしょうか?

私の場合は、学生時代にローランド、KORG、YAMAHA、カシオには大変お世話になりましたので、ローランドに対する思い入れは大変強いですし、ローランドと言えば、初めてMT-32を見た時、正確には初めてMT-32の音を聞いた時にはあまりの凄まじさに感動を覚えて身震いをしてしまったものです。

最近の若い人なら、スマートフォンから声優さんの音声が流れたり、高品質なBGMが聞こえてくるのは当たり前のようになっているのかもしれませんが、今から20年以上前の時代はそのような技術は当然ありませんし、電子機器から音声を出す場合、ファミコンの様なピコピコBGMを流すのが精一杯だった時代だったのです。

 

 

AKAIのサンプラーに憧れた懐かしい時代を思い出す

当時、現在のスマートフォンのようなサンプリング音源を高品質で発生させるには白いボディーが大変印象的であったAKAIのサンプラーが必要でしたし、このAKAIのサンプラーは価格が当時50万円位と大変高額なため、当時の中学生や高校生が簡単に変えるものではなく、プロの人が愛用している大変貴重な音源でした。

ここまで説明していると、ローランドがどのような会社であるのかがおおよそ分かってしまったかと思いますけど、ローランドというのは、音楽に関わるシンセサイザーやシンセサイザーの音源部分を初めてパソコンに接続してMIDIやDTM等の仕様かつ実用レベルで一般向けに発売を始めた革新的な会社のことです。

今のAppleのような革新的な電化製品を発売している企業のイメージだと分かりやすいかと思うんですが、他の会社が考えないことを高品質で実現していたのがローランドです。

 

 

MT32のオケヒットを聞いた時は驚いたものです

ローランドと言えば、私の中ではMT32のイメーが大変強くて、その後に発売された上位機種のCM64、SC55やSC88よりも、やはりMT32のイメージがローランドになり、MT32の何が凄かったのかと言えば、オーケストラヒットと呼ばれている音を簡単に鳴らすことが出来て、この当時の音源事情を考えるとこのオケヒットは本当にすごかったのです。

何しろ、パソコンでプログラムを組んで音楽を制作していた当時の中学生だった頃の私は、PSG音源と呼ばれているファミコンのBGMを鳴らしている音源と似たような音を自分で作って、同時発生音が3音+ノイズ音しか出ないような状態でクラッシックやゲーム音楽を自分で制作していましたのでMT32の音源は衝撃そのものでした。

このパソコンでプログラムを組んで、ローランドのMT32とかYAMAHAのDX7等シンセサイザーから音を出力する仕組みのことをMIDIと言って、パソコンで音楽を演奏するためのデータを制作する仕事(作業)のことをDTMと言うんですけど、この基本的な仕組みを作ったのが実質ローランドだったと言えば分かりやすいかもしれません。

元々、子供の頃からMSXとかPC88でプログラミングを行い、ゲームを作ったりBGMを作ったりしていた私がMIDIとかDTMの世界に入っていくことになるのは必然的であり、その際にはローランドのMT32が長期間に渡って大きな影響を与えてくれることになる訳なのですが、その会社の創設者の方がお亡くなりになったとの報道が今日のニュースです。

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当時の高校生からも著作権使用料を請求するのがJASRAC

私がMT32に影響を受けてDTMやMIDIを始めたのはまだ身長が150cm位の子供の頃ですから、相当早い時期だったので、その頃にはネットなどはなくて、精々パソコン通信がやっと広まり始めていた時代であり、今のようにインターネットが普及することもなくて、ローカル的にパソコンで音楽を演奏して楽しんでいた時代です。

しかし、その頃からJASRACがMIDIに目をつけていたらしくて、当時高校生だった先輩がMIDIで制作していた曲を商店街などで演奏していると、JASRACから著作権使用料を支払えと言われてしまい、その経緯などを大変詳しく教えて頂くことになり、子供ながらJASRACの事や著作権のこと、請求された使用料の事を理解していました。

この先輩、凄まじく頭の良い人で、私が子供の頃のコンピューターの先生なんですけど、絶対音感を持っているだけではなくて、アセンブラからC言語まであらゆる言語に対応をしたプログラミングや作曲が可能な人であり、当時、東京の会社から依頼をされてアーケードゲームの開発をしていた位の今思い出しても相当デキる人でした。

それで、JASRACについて、色々と教えて頂くことになったので、多分、当時の田舎の子供でJASRACとか著作権法の事、クリスマスソングの著作権の処理などについて、実務レベルで知っていた同級生はいないと思いますし、アーケードゲームの開発ツールを使っていた子供もいないと思いますから、貴重な経験ですね。

 

 

ローランドが影響したMIDI文化を潰したのがJASRAC

それから数年が経過をしていき、MIDIが多くの人に広まっていくことになり、インターネットが一般向けに普及をしていくと、DTMとMIDIを使って制作をしたMT32やSC55音源に対応をしたMIDIデータを自分のホームページで公開する人が大量に増えてくることになり、MIDIの黄金時代が来るかと思っていたら・・・。

それを徹底的に潰したのがJASRACであり、別に営利目的ではなくて個人的に自分のホームページでMIDIデータを公開しているサイトであっても、著作権使用料を支払えと言った通知(脅し)を片っ端からすることになったらしくて、その結果、広まりつつ遭ったMIDIの文化は一斉に崩壊していくこととなりました・・・。

まあ、JASRACについては、あえてこれ以上は触れませんけど、この団体については確かに著作権を守る意味での正しいことをしている部分もあるんですけど、団体や関係者の経歴など、実態を見ても不自然な点はそれ以上に多いので、結局音楽関係の趣味を持つのであれば、日本以外の国でやったほうが良いのではないかと言った話になります。

そんな訳で、革新的なMIDI音源であるMT32やその後にSC55等を世界に送り出し、MIDIやDTM等貴重な体験を私が子供の頃にできることになったのもローランドの存在が大変大きいですから、創設者の方には有難うございましたの気持ちをこめて、お疲れ様でしたとここでお礼を言わせていただきたいと思います。

ローランドのSC88は今でも大切に持ってますけど、倉庫にしまったままで全く使っていません・・・。

SC88以降は既にMIDI音源の存在価値とその意味がなくなりつつあった時代になりますし、今ではパソコンやタブレットがあれば、どのような音源であっても再生が可能になっていますから、当時のような貴重な体験は容易には出来ない時代であり、時代の流れは本当に早いものですから、貴重な体験が出来る時間は限られているようです。

よろしくお願いいたします。


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