こんばんわ。

ブログMiMiです。

 

本日、ヤフーのトップからいつものニュース記事を見ていたところ、何でも完全個室のバスが開発されて、そのバスが東京と大阪間を結ぶ運用を始めるような報道があったんですけど、完全個室にした場合、バスの場合は必ずその大きさの制限がありますので、結果的にバスに乗せれる人の人数が劇的に少なくなるといったデメリットも同時に発生します。

もちろん電車や飛行機にも必ず大きさには制限がありますので、豪華列車の「ななつぼし」であっても、線路を走れる電車の規格サイズを超えた室内設計には出来ない為、必ず最大サイズが最初から決められている訳なのですが、それでもバスよりかはゆとりがありますし、車両の追加でどうにでもなるのとは反対に、バスの場合は追加も一切できません。

海外では高速バスを改造した信じないような豪華なキャンピングカーが富裕層向けに販売されていますが、それを分譲タイプの一戸建てとするなら、こちらの個室バスはアパートメントのような短期賃貸契約の集合住宅といった感じでしょうかね？

この場合、バスに人を乗せれる人が少なくなると必ず利用料金を高くしないといけませんので、こちらの個室のバスの料金を見てみたところ驚きの片道2万円と言った金額に設定されているようなのですが、それでも11人が最大人数のようですから、東京と大阪を1回移動するたびに売り上げが22万円発生する仕組みになっているようです。

飛行機や新幹線などのように車内販売などはできないでしょうから、付加価値をつけることはできずにそれが最大売り上げになる感じなのでしょう。

 

 

バスを利用する人は価格が安いから選択する？

東京から大阪に移動するバスの料金が片道2万円というのは、東京から広島県、東京から高知県へ移動する高速バスの往復料金に近い金額設定ですから、一見してバスの片道料金としては恐らく日本でもトップクラスなのではないかとは思うんですが、これに関しては完全個室で座席が少ないのでその料金で仕方ないと言えばそれで全てが終わりますね。

また、個室とは言っても法律上の問題で、座席には監視カメラが取り付けられているらしくて、それで常に監視されている状態なのですが、一応、人がいる間はカメラの監視を記録するようになっていて最低限度のプライバシーは守られている感じですけど、正直言ってカメラに常に記録されている個室はあまり気分が良いものではありません。

大抵の人の考えとしては、バスは安いから不便で時間もかかるけど利用する感覚でしょうから、個室になったといえ移動時間も変わらないのに料金が飛びぬけて高くなったバスを一体誰が利用するのかになるのでしょうけど、それを言えば船も電車も飛行機と比較すると移動速度は遅いのに今でも需要がありますので、何かしら勝算があるとみているのでしょう。

 

 

長距離バスを何度も利用した個人的な感想

これまで、実際に東京と地方を結んでいる高速バスを何度も利用してきている個人的な感想を言えば、出来れば高速バスでの長距離移動はあまりしたくないのが本音であり、その理由としては夜間に発車して翌朝に到着することにより、無駄な時間を潰せる移動が売りのはずなんですけど、そのウリの移動時間の有用性が殆ど感じられないんですよね。

その理由としては、兎に角、車内が狭くて眠れないことや、イビキをかいて寝ている人、酒を飲んで酔っ払っている人が騒いだり、バス特有のエンジンや振動音がうるさかったりするのもあるんですが、その最大の寝れない要因はシートが狭くて座席を倒せないこと、思いっきり倒すと後ろの人の足に当たって迷惑をかけるので気を使うことになるでしょうか？

それで、以前、夜の時間になるとバスの車内照明が落とされて、バスの運転手から携帯電話やスマートフォンなどを使わないようにしてくださいといったアナウンスが流れ始めた瞬間、思いっきりいきなりシートを倒して後ろの座席に人と喧嘩になった人がいて、それで大騒ぎになり周囲が大迷惑をしてイライラする雰囲気のまま走り続けたことがありました。

あとは太っている人には関係ない話なのかもしれませんが、スリムな体型をしていると長距離バスのシートに長時間座っている場合、段々腰や骨盤のあたりが痛くなってきて、何度も向きを変えたり、備え付けの薄めの毛布を下に敷いて座布団代わりにしたりなど、本当に腰周辺が痛くて仕方がないのでこれで長時間拘束されるとなると余計に眠れません。

 

 

 

東京大阪間であればバスの中で寝る必要もない？

結局、座席をフルに倒したくても性格が内面的な人である人程遠慮してしまって座席を倒すことができないこと、DQN的な性格の人であれば他人のことを無視していきなりフルの状態で座席を倒して他の人とトラブルになるなど、利用者のモラルに任されている部分が多いのが狭いバスでの移動になりますので、それがなくなるのはとても良い改善方法です。

これ、この片道2万円の個室のバスを東京大阪間にした理由の予測はとても簡単で、恐らくは一番単価の高い層の人たちが利用している区間である事と、距離が名古屋のように近すぎない為、バスの中が個室になってゆったり寝れる事をアピールできる唯一の路線になるからだろうとは思うんですが、東京大阪間でバスの中で寝る人がいるのかどうかになりますね。

ついでに言えば、どれだけ個室にしたところで、バスのあの振動を抑えるのは簡単ではないでしょうし、高速バスは大抵2回程度休憩を取るのですが、その休憩時間がとても長く感じることが多いですし、毎回それで目を覚まさないといけなくなる為、あの休憩はなしにしたほうが良いかとは思うんですが、休憩がないと狭いのできついのも事実なんですよね。

休憩の際に高速のパーキングから乗客が戻ってくると、運転手の人が必ず毎回数を数えるんですけど、それについては監視カメラで判断をするのか、バスの運転手が判断するのかわかりませんが、個室で11人が最大搭乗人数であれば、数えるのも簡単ですしシステム的にそれをするのであれば、毎回の人がいないんです・・・のドタバタも減るのかもしれません。

 

 

高速バスの不満である眠れないを解消出来ているか？

高速バスに関しての一番の不満はシートを倒す際に周囲に気を使う事と、兎に角、座っているだけで足腰が痛くなって眠ることが出来ない為、結局夜間に出発して到着地に朝一番で到着することにより、その間の寝ている間の移動で時間が無駄にならないメリットが殆ど感じられない状態ですから、次第に高速バスを使う事をしなくなっていくものです。

そこで今回、登場してきた完全個室の高速バスなんですけど、実際に利用していませんので分かりませんが、画像で見る限りはバスとしては限界まで高められた感度の良い座席を用意しているらしくて、それで個室であるのなら周囲に気を使わずに堂々と寝ることが出来るのかもしれませんで、そうであるなら寝れない不満は解消されるのかもしれません。

ただし、バスの中で仮に安眠できたとしても、料金がかなり高額な設定になっている為、この個室バスを使って更には時間を使って片道2万円を支払って東京大阪間を移動したい人がどれ位入るのかよくわかりませんし、それをするくらいなら東京駅や品川駅から新幹線で移動した方が、時間も有用で移動も早いので普通の人はそうする気がしますね。

私の場合は高速バスは料金が安いから使っていただけであり、単純な移動であれば飛行機や新幹線を使った方がスムーズな移動が出来ますから、次第にそちらにシフトしていった訳ですが、唯一時間が掛かる移動方法として船舶を使うことがあり、その場合は普通に安眠できるし車も同時に運べるメリットがあるのですが、バスはどうなることやらです。

 

 

東京より西なら利用したい人が大勢いるはずでは？

こちらの完全個室のバスなんですけど、東京と大阪よりも更に遠く離れた地方まで移動するのであれば、需要もあり歓迎されそうな雰囲気はするんですが、いかんせん、東京と地方をバスで長時間かけて移動する人はお金がない人が大半ですから、大阪よりも西に移動するバスは用意できないかもしれませんので、やはり大阪がポイントになる感じですね。

広島県や高知県から東京に移動する場合、バスが個室で安眠できるのであれば大歓迎な人が多いのでしょうけど、利用料金が2万円よりも更に高額になるとなれば、下手をすれば飛行機よりも高くなる為、結局、普通の人であればどんなに安眠を保障したバスであっても、それにお金を払って自分で利用することは殆どないと言った話です。

需要や要望はあっても、それを希望している実際の利用者には学生さんが多くて、更に利用者に対価を支払えるだけのお金がないのであれば事業者としては対応できませんし、地方でお金がある人なら今まで通りに飛行機で移動した方が空港での移動時間を含めても、圧倒的に移動時間が早いので皆さんそのようにしています。

夜間の移動中に安眠を約束してストレスなく移動できるサービスを売りにしても、それなら新幹線で移動した方が安くて時間も早いと思っている人たちではなくて、どうしてもこの個室のバスを利用したい心理状況になる人たちがどのような層であるのかが気になりますし、そのような人たちが本当にいるのであれば興味深い今日この頃です。

興味があれば、こちらの個室のバスを利用しても良いかもしれませんが、船のように家族連れでの移動には向いていませんし車やバイクも乗せることができない、移動速度も遅いとなると、何かしら強烈な付加価値がないと一度は目新しさで利用しても、その後にリピーターがついてくるのは難しいような気もしないでもありませんが誰が利用するんでしょう？

よろしくお願いします。