本日、久々に京都アニメーションが2013年に制作して、テレビ放送されていた高校の古典部を舞台にした「氷菓」というアニメがあるんですが、これ原作の小説がベースになっていて、次にアニメ版が制作されて、その後にコミック版がアニメをベースに発売されている人気シリーズなんですが、涼宮ハルヒの憂鬱とかけいおん！と比較すると、結構地味っぽう感じるかも？

けいおん！とか涼宮ハルヒの憂鬱、その後の響け！ユーフォニアム等は、相当キャラが立っていて有名なのですが、氷菓はアクションとかSFものではなく、高校の古典部を舞台にしたミステリー作品ですから、知らない人も結構多いのですが、今まで見たことがない人は最近ではBOX版が3万円前後、HD動画もアマゾンで発売されているので、是非見ていただいたい作品です。

アマゾンのアカウントとクレジットカードさえあれば、パソコンかスマートフォンで氷菓をいつでも見ることが出来ますから、とても良い時代になったんですが、私は既にブルーレイ版の単品を11巻全て持っているので、今回、お盆休みに合わせて全話一気に見てみることにしたんですけど、2013年の作品なのに作画レベルは今でもトップクラスで本当に綺麗に描かれています。

久々に京アニ版「氷菓」を全22話見たけど今でも面白い

氷菓では古典部という、知らない人の方が多そうな部活で4人の部員が色々なミステリーに巻き込まれていき、ヒロイン役の千反田えるが、カーンと言う効果音と共に、「私気になります！」って目を輝かせて話を始めると、省エネで無駄なことをしたがらない主役の折木奉太郎が面倒くさそうに、その謎を解き明かして行くパターンなんですけど、人が死なないのがポイントです。

名探偵コナンとか金田一少年の事件簿みたいに、毎回不自然に人が死んでいくことはなく、学校の中でなにか気になる疑問が出てきたら、千反田えるが私気になります！と目を輝かせて話を初めると、千反田えるが気になった謎を解いていくという流れになりますし、その作画表現が大変素晴らしく、キャラクターの表情とか声優さんの演技も素晴らしいので自然と見てしまいます。

ちなみに、今回久々に氷菓を見直してみて、初めて気がついたんですが、千反田えるの声優さんって、けいおん！の田井中律の声優さんなんですね・・・。2013年頃見ていたときには、けいおん！とは全然、声が違うから気が付かなかったんですが、千反田えるのイメージにぴったりな声で、この声以外はありえないって感じですから、声優さんって本当に凄いのが分かります。

小説にはまだ在庫があるのに続編については致命的？

氷菓の中では、懐かしいセガのバーチャロンのゲーム画面が出てきたり、学園祭のコスプレイベントではSNKの格闘ゲームのキャラ衣装をきた学生がたくさん出てきますし、初音ミクとかのボーカロイドのコスプレも沢山出てくるので、いかにも学園祭って感じがよく出ていますし、学園祭でも次から次へと事件が発生して、千反田えるが楽しそうにしているのが面白いです。

原作の小説にはまだまだ在庫がありますので、小説が完了する頃には氷菓の2期が京都アニメーションで制作する可能性があるのかも？と、2013年の頃から思っていたんですけど、先月の青葉真司容疑者のガソリン爆破テロにより、氷菓制作に関わった監督さん、作画担当者、キャラクターデザイン、というか、殆どメインで関わった人がお亡くなりになってしまっています。

現在、大量にアニメが量産されていますけど、その状況下にあって、2013年に制作された氷菓が現在でもトップクラスの完成度を誇るアニメって時点で、京都アニメーションの凄さが分かるんですけど、作画レベルがなんというか、次元が違うっていうか、これ、よく毎週テレビ放送をしているアニメ番組でここまでの完成度で最初から最後まで制作したのは京アニだからですね。

最終話の作画が印象的で素晴らしいので見て欲しい

基本的に氷菓はミステリー作品なので、ネタバレになる内容を見てしまったら楽しさ半減ですから、ストーリーについてはあえて触れませんが、この作品は特に作画が素晴らしく、最所から最後まで安定して綺麗な作画なんですけど、特に最終話で千反田えると折木奉太郎が並んでいるシーンの作画が素晴らしく、多分、アニメ史上に残るようなシーンなので見て欲しいですね。

見る人によっては、氷菓が合わない人もいるかも知れませんが、氷菓の特徴としては人が死なないし、変なお色気シーンもないし、死体が出てくることもないですから、家族で見ていても全然、あの嫌な雰囲気になることはありませんから子供でも見れるんですが、子供が見ても話が分からない、難しいってこともあるでしょうから、高校生以上の人向けの作品でしょうか？

いつ氷菓の2期が制作されるのか？、原作のストックが貯まるまで待つしか無いのか？と思っていたら、京都アニメーションの爆破テロで氷菓に関わった多くのクリエーターさんがお亡くなりになってしまい、今後、続編が発売される可能性は大変低くなってしまいましたが、現在でもコミック版は発売されているので、コミック版に期待して待ってみるのもありだと思います。

氷菓のコミック版はアニメ版を元にしてよく描かれていて、キャラクターデザインも京都アニメーションのクリエーターが行っていて、それも表紙に書かれているんですけど、その方の名前は、先日、京都府警が発表した死亡者リストで公開されていたので、大変ショックなんですけど、最終話の22話のラストは本当に綺麗で、久々に見たけど、京アニは凄いと感じました。

氷菓は京アニの作画だけでなく、千反田えるを筆頭にしたキャラクターデザインも素晴らしいですから、まだ見たことがない人、知らなかった人は、一度是非見てみてください。

よろしくおねがいします。